wamblenの様々な感察

様々な美術品または『モノ』に対する自分の感想 考察について書いていこうと思っている所存であります。

志野水指 銘古岸 美濃 重要文化財

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日が経つにつれて新型コロナウイルスに感染した方が増えてきています。
皆さんも感染しないように手洗いうがいをきちんとして、尚且つ外出する際にはマスク等をするように心がけてくださいね!

今回紹介する陶器は志野水指です。
ここで詳細どうぞ(꜆ ˙-˙ )꜆

志野水指 銘 古岸 美濃 重要文化財
[作陶時代] 桃山時代 16世紀
高さ: 17.7cm 口径: 19.2cm 底径: 17.5cm
[所在] 東京・畠山記念館

1番初めに紹介した水指と同じくこの水指も口を斜めに折り込んでいるため、一般的には矢筈口水指と呼ばれています。
因みに、この形は桃山時代独特の新しい造形である。
中でもこの水指は口下に太いクビレが付き、また胴裾にも段がもうけられているなど特に力強い作行きで、また底を残してたっぷりと掛けられた釉はよく溶けて、志野の中でも理想的な釉調に焼き上がっている。胴の前後に伸びやかな筆行きで草文が描かれ、その部分には志野特有の赤みがさしている。
このように茶の湯の道具に装飾的な文様が描かれるようになるのも桃山時代の特色で、志野に始まったとされている。
底には柔らかな白土が見られ、糸切り跡が残り、また見込みには重ね焼きの跡が見られる。
【銘の由来】 胴の前後に描かれている文様と全体の作行きによるものだと言われている。

参考資料 日本陶磁百選 林屋晴三編

【ここから下は私個人の感察】
僕はこの水指はこの本を読んで初めて知ったのですが、他の志野茶碗や水指と比べると凄く白さがハッキリしているなと思いました。
この桃山時代特有の胴に描かれている文様がまた良く、何時間も眺めていても飽きない、、、そんな魅力を持っていると思います。この頃に作られた志野焼はこの素朴な文様がかなりの作品に描かれています。
一つ一つ違っていて、どれを見ても飽きない。その一言につきます。

ちょっと少ないですが、今回はここまでとさせていただきます。
ここまで読んで下さった方々ありがとうございます。
これからもこう言う感じでやっていこうと思っているので是非御一読くださいm(*_ _)m
では、また。皆さんお体に気を付けてくださいね( *・ω・)ノ