wamblenの様々な感察

様々な美術品または『モノ』に対する自分の感想 考察について書いていこうと思っている所存であります。

矢筈口耳付水指 銘 破ら家 備前 重要文化財

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今日は矢筈口耳付水指(やはずぐちみみつきみずさし)
銘 破ら家(あばらや)
について自分が思ったこと 感じたことを書いていこうと思います。
まずこの水指の詳細と行きましょう。
この水指が作られた年代は桃山時代天正年間(1573年~1591年)の後半。1580年代に作られたと推測されています。
成形は備前焼の手法轆轤挽きが使われています。
大阪平瀬家の伝来であり、口縁が1部欠損していることにちなんで、『破ら家』という銘がつけられたそうです。

ここからは私個人の感想を書き連ねます。
この水指を最初に見た時の印象は、『素朴』の一言です。
備前焼特有の色がはっきりと出ていて、なんと言いますかこの赤茶けた色がなんともいい味を出しているなぁと思いました。
それでもって胴の裾が窯変して灰色となっています。
この赤茶けた部分と灰色の境がはっきりとしていて、まるで赤茶けた部分が夕焼けに、灰色の部分が山に見えました。
この1つの水指でここまで見る人に様々な想像をかきたてる、
そこに陶器の【凄さ】が隠されているのだと思います。

今回も私のこのような拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
今後も様々な美術品や『モノ 』についての感想や考察について書いていこうと思っている所存ですので是非空いた時間にでも御一読お願い致します。
今回はここまでとさせていただきます。